
Keep Marriott Bonvoy Points Active
マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)のポイントには有効期限があります。ただし、「獲得から○年で消える」という仕組みではなく、アカウントに一定期間の動きがないと全ポイントが失効する方式です。
具体的には、24ヶ月連続で「対象となるアクティビティ」がなかった場合、そのアカウントのポイントはすべて没収されます。逆に言えば、2年に1回でも条件を満たす動きがあれば、ポイントは失効しません。
この記事では、失効のルール、期限の確認方法、有効期限を延ばせる行動と延ばせない行動、そして手間と費用を最小限に抑えて口座を維持する具体的な方法をまとめます。
マリオットポイントが失効する条件
マリオットボンヴォイの規約では、会員はポイントを保持するために、プログラム内でアクティブな状態を維持する必要があります。会員アカウントが24ヶ月連続で非アクティブだった場合、そのアカウントに蓄積されたポイントはすべて失効します。
ここで重要なのは、失効するのが「古いポイントの一部」ではなく「全ポイント」だという点です。100万ポイント持っていても、2年間何もしなければゼロになります。
また、一度失効したポイントは復活できません。「気づいたときにはもう遅かった」という事態を避けるため、あとで説明する確認方法を定期的に使うことをおすすめします。
ライフタイムエリート会員は現時点で対象外
ライフタイムエリート資格(ライフタイムシルバー、ゴールド、プラチナ、チタン)を持つ会員のアカウントには、現時点でポイント失効ポリシーは適用されていません。マイページを見ても有効期限は表示されません。
ただし、マリオットは「将来的にライフタイムエリート会員にも失効ポリシーを適用する可能性がある」と明記しています。今は対象外でも、ルール変更のアナウンスには注意が必要です。
ポイントの有効期限を確認する方法
有効期限は、最後に対象アクティビティがあった日から2年後です。現在では、マリオットのウェブサイトおよびアプリのどちらでも簡単に確認できるようになっています。
パソコン・スマートフォン共通の確認手順
Marriott.com(ウェブサイト)またはマリオットボンヴォイのアプリにログインすると、トップ画面のポイント残高のすぐ横(または下)に有効期限が直接表示されています。
過去のようにアクティビティ履歴から2年後を自分で計算する必要はなく、ひと目で正確な期限を把握できます。
24ヶ月以上アクティビティが記録されていない場合は、「少なくとも24ヶ月間、アカウントのアクティビティが記録されていません。何か漏れがあるとお考えの場合はカスタマーサポートにご連絡ください」という趣旨のメッセージが表示されます。この表示が出ている場合は、すぐに対応が必要です。
確認を習慣化する工夫
年に1回以上マリオット系列に宿泊している人は、実質的に心配いりません。宿泊するたびに24ヶ月のカウントがリセットされるからです。
問題になるのは、以前はよく泊まっていたが最近は使っていない、あるいはクレジットカードの入会特典でまとめてポイントを得たあと放置している、というケースです。
こうした場合は、有効期限を確認したうえで、その日付の2〜3ヶ月前にスマートフォンのカレンダーで通知を設定しておくと安全です。
有効期限を延ばせる「対象アクティビティ」の一覧
マリオットが「アクティブな状態の維持」に該当すると認めている行動は、大きく分けると「ポイントまたはマイルを獲得する」「ポイントを使う」「ポイントを購入する」の3種類です。
以下、公式の案内に挙げられている主な例を整理します。
宿泊に関する行動
- マリオットボンヴォイ参加ホテルでの対象レートでの有料宿泊(宿泊完了後にアカウントに計上された時点)
- ポイントを使った無料宿泊(ポイント利用も対象アクティビティです)
- Homes & Villas by Marriott Internationalで予約したバケーションレンタルでの宿泊
- 宿泊を伴わないホテル内の飲食、スキー、ゴルフなどの付帯利用でのポイント獲得(対象ブランドに限る)
- Marriott Bonvoy Events(Rewarding Events)を通じた会議やイベントの開催(開催終了日ベース)
宿泊以外での獲得
- マリオットボンヴォイ提携クレジットカードでの決済によるポイント獲得
- アメリカン・エキスプレスのメンバーシップ・リワードやChase Ultimate Rewardsからのポイント移行
- 提携銀行からのポイント受け取り
- Uberとアカウントを連携させ、対象の配車やUber Eatsの注文でポイントを獲得(対象のプレミアム配車で1ドルあたり最大3ポイント、指定ホテルブランドへのUber Eats配達で1ドルあたり2ポイント、通常のUber Eats注文で1ドルあたり1ポイント)
- Eat Around Town by Marriott Bonvoyに登録し、対象レストランで登録済みカードを使って食事
- Marriott Bonvoy Tours & Activitiesでの体験予約
- Hertzでのレンタカー利用(1回のレンタルで500ポイント。予約時に会員番号を登録する必要あり)
- Starbucks Rewardsとの連携によるポイント獲得や、マリオットからスターバックスへのポイント移行
- Rakutenからのポイント移行、BetMGMからのポイント移行
- マリオットボンヴォイ提携カードで購入した Marriott Bonvoyギフトカード
- Marriott Vacation Clubなどのオーナーによる週やポイントの交換
ポイントの利用
- パートナーへの交換(商品、クルーズ、ギフトカードなど)
- Marriott Bonvoy Moments(体験オークション)への利用
- 非営利団体への寄付
- Marriott Bonvoy Boutiques でのホテルグッズ購入
- Loyalty Diningでのポイント利用
航空マイルへの移行・マイルからの移行
- マリオットポイントを提携航空会社のマイルに移行(発行日ベース)
- 航空マイルをマリオットポイントに移行(取引完了日ベース)
- その他指定パートナーとの間でのポイント変換
マイルへの移行は、38社の提携航空会社に対して基本レート3:1で行えます(ニュージーランド航空エアポインツのみ200:1)。さらに、一度に6万ポイントを移行するごとに5,000マイルのボーナスがつきます。1日の移行上限は24万ポイントなので、最大で2万マイルのボーナスを受け取れます。ユナイテッド航空への移行では追加で5,000マイルが付き、6万ポイントごとに合計1万マイルのボーナスになります。
ただし、この5,000マイルのボーナスはアメリカン航空、デルタ航空、アビアンカ航空への移行には適用されません。
ポイントの購入
- 自分のアカウントに対してポイントを購入(年間最大10万ポイントまで購入可能)
アカウントの統合
- 複数のアカウントを統合する場合、統合するアカウントのいずれかがアクティブであれば、対象アクティビティとして扱われます
有効期限が延びない行動(間違えやすい点)
ポイントに関係する行動でも、次のものはアクティブ状態の維持に「カウントされません」。
- 他の会員へのポイントの譲渡(ギフト)や転送
- 他の会員からポイントを受け取ること
特に注意したいのは、家族間のポイント移動です。たとえば配偶者の口座から自分の口座にポイントを送ってもらっても、どちらの口座の有効期限も延びません。「ポイントが動いたから大丈夫」と思い込みやすいところなので、家族で複数アカウントを持っている場合は、それぞれの口座で個別に対象アクティビティが必要です。
一方で、ポイントとマイルの相互変換は、マリオット自身が「アクティブ状態の維持にカウントされる」と明言しています。
手間と費用を抑えて口座を維持する現実的な方法
対象アクティビティの種類は多いですが、実際に「期限が近いので何かしたい」というとき、選択肢は使う環境によって絞られます。ここでは費用と手間の観点で、日本在住の会員にとって現実的な選択肢を整理します。
方法1:提携クレジットカードで少額決済する
日本国内では、「マリオットボンヴォイ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」および「マリオットボンヴォイ アメリカン・エキスプレス・カード」が発行されています。これらの提携カードでの決済によるポイント獲得は対象アクティビティに含まれるため、カードを保有していれば、コンビニでの数百円の日常的な買い物でも期限は延びます。
提携カードを持っている人にとっては、これが最も手間のかからない方法です。ただし、カードで得たポイントがマリオットのアカウントに反映されるまでにはタイムラグがあります。期限ぎりぎりではなく、余裕を持って決済しておく必要があります。
なお、米国にお住まいの方であれば、ChaseやAmerican Expressが発行する米国の提携カード(Bonvoy Brilliant、Bonvoy Boundlessなど)を利用して、同様に日常の決済で口座を維持することが可能です。
方法2:Amexメンバーシップ・リワードなどからポイントを移行する
アメリカン・エキスプレスのメンバーシップ・リワードやChase Ultimate Rewardsを保有している場合、マリオットへの移行は対象アクティビティです。少額のポイントを送るだけで、24ヶ月のカウントがリセットされます。
方法3:ポイントを購入する
上記のカードや移行元ポイントを持っていない場合、確実な方法はポイントの購入です。1,000ポイントから購入でき、それだけで期限が延びます。大量のポイントを守るための「保険料」として少額のポイントを購入するのは合理的な判断です。
方法4:数千ポイントを航空マイルに変換する
大量のポイントを保有していて、いずれかの航空会社のマイルも使う予定があるなら、一部をマイルに変換する方法もあります。変換は通常3:1のレートで行われます。
ただし、マイルにも各航空会社ごとの有効期限があります。マリオット側の期限を延ばすために、期限の短いマイルに変えてしまうのは本末転倒になりかねません。変換先のマイルをきちんと使い切れるかどうかを確認してから行ってください。
方法5:UberやEat Around Townを利用する
Uberとマリオットのアカウントを連携している場合、対象となる配車やUber Eatsの注文でポイントが付き、期限が延びます。
Eat Around Townは米国中心のプログラムですが、対象店舗で登録カードを使って食事をすれば、宿泊なしでポイントが加算されます。
方法6:ポイントで少額の商品やギフトカードに交換する
ポイントを「使う」ことも対象アクティビティです。Marriott Bonvoy Boutiquesでの商品購入や、パートナー経由のギフトカード交換などでも期限は延びます。
24ヶ月のカウントに関する細かな注意点
対象アクティビティの「日付」の扱いは、種類によって異なります。宿泊はチェックアウト後にアカウントへ計上された時点、イベントは終了日、マイルへの変換は発行日、マイルからの変換は取引完了日が基準です。
宿泊ポイントは通常チェックアウトから数日後に反映されますが、まれに反映が遅れることもあります。期限の直前に宿泊して「これで大丈夫」と考えるのは避けたほうがよく、少なくとも1ヶ月程度の余裕を見ておくと安心です。
反映が遅れているときや、宿泊したのにアクティビティに載っていないときは、宿泊証明(領収書)を用意してマリオットのカスタマーサポートに連絡してください。失効前であればポイントの追加請求が可能ですが、失効後には復活できません。
まとめ
マリオットボンヴォイのポイントは、24ヶ月連続で対象アクティビティがなければすべて失効します。失効後の復活はできず、長期間放置するとアカウント自体が無効になる可能性もあります。
一方で、期限を延ばす方法は非常に多く、有料宿泊や無料宿泊だけでなく、提携カードでの決済、Amexポイントからの移行、ポイント購入、航空マイルへの変換、Uberの利用など、宿泊を伴わない選択肢が豊富にあります。
逆に、家族間のポイント譲渡などでは期限は延びません。この点だけは誤解が多いので、家族で複数の口座を持っている方は特に注意してください。
最も大切なのは、自分の有効期限を把握しておくことです。ウェブまたはアプリのトップ画面でポイント残高の横にある有効期限を確認しておきましょう。そのうえで期限の2〜3ヶ月前にスマートフォンのカレンダーなどで通知を設定しておけば、蓄えたポイントを失う心配はほとんどなくなります。



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