ホテルを予約する際、少しでもお得に宿泊したいと考えるのは当然のことです。予約サイト大手の Agoda(アゴダ)には、「ベストプライス保証(BPG:Best Price Guarantee)」という制度が用意されています。
これは簡単に言うと、Agoda でホテルを予約した後に、他のサイトで全く同じ条件でさらに安い価格を見つけた場合、Agoda がその価格に合わせてくれる、あるいは差額を補填してくれる仕組みです。
早く予約を済ませておきたいけれど、後から値下がりしたら損をしてしまう、という不安を軽減できる実用的なサービスです。この記事では、Agoda のベストプライス保証の具体的なルールや、失敗しないための申請手順を事実に基づいて分かりやすく解説します。
Agoda のベストプライス保証の基本ルール
Agoda のベストプライス保証は、他サイトのより安い価格を報告することで、Agoda での予約価格を同額まで引き下げるか、差額分を「アゴダコイン(Agoda のサイト内で使えるリワード)」としてアカウントに還元してくれる制度です。どちらの形式で還元されるかは、Agoda 側の判断となります。
他のホテルチェーンの一部では「予約から 24 時間以内」という厳しい制限が設けられていることがあります。しかし、Agoda の場合は時間にゆとりがあります。
具体的には、チェックイン日前日の午後 11 時 59 分までに申請を済ませれば対象となります。長期間先の予定を予約しておき、時々価格をチェックして値下がりを見つけたら申請する、といった使い方が可能です。
比較対象として認められる予約サイト
Agoda のベストプライス保証が適用されるには、比較対象となる「他サイト」が Agoda に認められている必要があります。実は、Agoda は以下のような国内外の主要な予約サイトでの価格を比較対象として認めています。
- 日本の国内予約サイト: 楽天トラベル(Rakuten)、じゃらん(Jalan)、るるぶ(Rurubu)
- グローバル予約サイト: Booking.com、Trip.com、Expedia、Hotels.com、Priceline、Orbitz
- アジア圏に強いサイト: Ctrip、Traveloka、Tiket.com、Yanolja、Goodchoice(Yeogi Eottae)、MakeMyTrip、Goibibo
- 民泊系サイト: Airbnb
特に日本国内の旅行者にとって、楽天トラベルやじゃらんといった身近なサイトの価格も比較対象になる点は、非常に大きなメリットと言えます。
申請前に準備すべき必須アイテム
申請を行う前に、以下の情報を手元に揃えておく必要があります。これらが欠けていると、手続きがスムーズに進みません。
- Agoda の予約番号
- より安い価格を見つけた他サイトの URL
- ホテル名、都市名、国名
- 他サイトの画面のスクリーンショット(最低 3 枚)
スクリーンショットには、「宿泊日」「空室状況」「部屋タイプ」「プロモーションの種類」「最終的な料金(税金やサービス料が全て含まれた金額)」がはっきりと写っている必要があります。
【実用的なアドバイス】 比較対象となる他サイトで、実際に予約を完了させる必要はありません。あくまで「その価格で即時予約できる状態であること」を画像で証明できれば十分です。安さに気を取られて、間違えて二重に予約しないように注意してください。
承認されるための厳格な条件
ベストプライス保証は、ただ安い価格を見つければ良いというわけではありません。Agoda の公式なベストプライス保証の利用規約に基づき、以下の条件が「全て」Agoda の予約と一致している必要があります。
- 全く同じ宿泊施設、同じチェックイン・チェックアウト日
- 全く同じ部屋タイプ、ベッドの配置
- 同じか、より柔軟なキャンセルおよび変更ポリシー
- 宿泊可能人数(大人、子供の数など)が同じか、より柔軟であること
- 朝食やスパなどの特典が同じか、それ以上であること
- 同じ通貨での比較であること
- 税金やサービス料などをすべて含んだ「最終的な支払金額」での比較であること
また、Agoda の他のプロモーション活動や割引特典と併用することはできません。さらに、Agoda の担当者が審査を行うその瞬間に、他サイトで「即時予約・確定」ができる状態でなければなりません。売り切れてしまった後では適用されないため、見つけたら早めに申請することが重要です。
適用外となるケース(NG な価格)
条件を満たしていても、比較対象となる価格の種類によっては申請が却下されます。以下の価格は比較対象として認められません。
- 航空券やパッケージツアー(ホテル+航空券など)に含まれる宿泊料金
- Agoda 上で見つけた安い価格(自社サイト内での比較は不可)
- 第三者のプログラム(マイル交換など)を利用した価格
- キャッシュバック、マイル付与、社員割引などが適用された価格
- クレジットカード決済限定の割引(Paypal、銀聯などを含む)
- 一般には公開されていない価格(プライベート料金、シークレット価格など)
- 企業割引、団体料金、会員限定価格
- アゴダ シークレットディール(Agoda Secret Deals)の料金
比較できるのは、誰もが特別な条件なしにインターネット上で予約できる「一般公開価格」のみであると覚えておきましょう。
具体的な申請手順
以前は専用の申請フォームがありましたが、現在は Agoda のカスタマーサポートを通じて連絡する形式に変更されています。
Agoda のアプリまたはウェブサイトから「ヘルプセンター」を開きます。
「さらに表示」などのメニューから、カスタマーサービスへの連絡窓口に進みます。
チャット画面が開いたら、「アゴダへ問い合わせ」をクリックします。
画面の指示に従い、該当する予約番号を選択します。
チャットの入力欄に「オペレーター」と入力し、有人カスタマーサポートへの接続をリクエストします。
「メッセージを記入する」ボタンをクリックし、オペレーターに繋がるのを待ちます。
担当者に繋がったら、準備しておいたスクリーンショットや URL を提示して審査を依頼してください。
効率的な価格チェックのコツ
より安い価格を見つけるために、一つ一つの予約サイトを巡回するのは手間がかかります。
このような場合は、TripAdvisor(トリップアドバイザー)などのホテル料金比較サイトを活用するのが効率的です。Booking.com、Trip.com、Expedia などの大手サイトの料金を一度に比較してくれます。
【実用的なアドバイス】 料金比較サイトで見つけた価格を使って申請する場合、比較サイトの URL をそのまま提出してはいけません。必ずその安い価格を提示している「実際の予約サイト(例:楽天トラベルや Expedia 等)」の画面に移動し、そこでの URL とスクリーンショットを取得して提出してください。
まとめ:BPG はあくまで「保険」として使う
Agoda のベストプライス保証は、うまく活用できれば宿泊費を節約できる優れた制度です。特に日本の主要な予約サイトも比較対象になる点は魅力的です。しかし、条件の完全な一致が求められるため、ポリシーの確認不足などが理由で申請が通らないケースも実際に存在します。
この保証制度はあくまで「後から価格が下がった場合の救済措置」として捉えるのが現実的です。
基本的には、ホテルを予約する段階で利用可能なクーポンや割引コードをしっかりと適用し、最初から可能な限り最安値で予約を確保しておくことをお勧めします。
その上で、チェックイン日が近づくまでに価格を何度か確認し、もし他サイトで値下がりがあれば保証を申請する、という手順を踏むのが最も確実な節約方法です。







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