IHG ワンリワーズ「飲食(F&B)特典」の徹底解説と賢い使い方

IHG Food & Beverage Rewards

IHG ホテルズ&リゾーツのロイヤリティプログラム「 IHG ワンリワーズ」には、宿泊数に応じて獲得できる「マイルストーン特典」という制度があります。年間 20 泊を達成した時点から 10 泊ごとに様々な特典を選択できますが、その中でも特に実用性が高く人気を集めているのが「飲食(F&B)特典」(「フード&ドリンク特典」とも呼ばれます)です。

本記事では、 IHG の飲食特典の基本情報から、利用時の詳細なルール、そして価値を最大限に引き出すための実践的なアドバイスまでを詳しく解説します。

飲食(F&B)特典の基本仕様

飲食特典は、 IHG 系列ホテルでの滞在中に発生した対象となる飲食代金に対して利用できる割引クレジットです。マイルストーン特典として選択することで、 IHG のスマートフォンアプリ内にある「特典ウォレット」に付与されます。

IHG ワンリワーズ「飲食(F&B)特典」の徹底解説と賢い使い方

特典の主な仕様は以下の通りです。

  • 額面価値: 1 枚あたり 20 米ドル(日本のホテルの場合は 2,000 円相当)
  • 獲得枚数: 20 泊および 30 泊の達成時は 2 枚、 40 泊以上の達成時は 5 枚
  • 有効期限: 特典を選択した日から 12 ヶ月間
  • 利用上限: 1 回の滞在で利用できる枚数に制限なし

特典の金額はホテル所在地の通貨に換算されて適用されます。例えば日本のホテルで利用する場合は 2,000 円、イギリスでは 15 ポンド、ユーロ圏では 15 ユーロ、中国では 125 人民元として計算されます。

なぜボーナスポイントより飲食特典を選ぶべきなのか?

マイルストーン特典では、飲食特典の他に「ボーナスポイント(5,000 ポイントまたは 10,000 ポイント)」を選択することも可能です。しかし、多くの場合において飲食特典を選択する方が金銭的なメリットが大きくなります。

IHG ワンリワーズ「飲食(F&B)特典」の徹底解説と賢い使い方

その理由はポイントの客観的な価値にあります。 IHG ワンリワーズのポイントの価値は、利用するホテルや時期によって変動しますが、一般的に 1 ポイントあたり約 0.5 〜 0.6 セント程度と評価されています。

例えば 20 泊達成時に 5,000 ポイントを選択した場合、その価値は約 25 〜 30 ドル相当です。一方で飲食特典を選択した場合は 20 ドルのクーポンが 2 枚付与されるため、合計 40 ドル相当の価値となります。ホテル内で飲食する予定がある方にとっては、飲食特典を選ぶ方が明らかにコストパフォーマンスに優れています。

飲食特典を賢く使いこなすための実践ガイド

飲食特典をスムーズに利用し、滞在をより豊かにするための具体的な活用方法とルールを解説します。

支払いは必ず「部屋付け(客室付け)」にする

飲食特典を利用するための最大の前提条件は、利用代金を「部屋付け」にして支払うことです。レストランやバーで直接クレジットカードや現金で精算してしまうと、後から特典を適用することはできません。

IHG 公式アプリから適用する(取り消し不可に注意)

精算を部屋付けにしたら、フロントで最終的なチェックアウト手続きを行う前に、 IHG 公式アプリを開きます。「特典ウォレット」から利用したい飲食特典を選択し、現在の宿泊に適用する操作を行ってください。(※なお、 IHG アプリの特典ウォレット内では通常「フード&ドリンク特典」という名称で表示されていますので、実際に操作して探す際の参考にしてください。)

一度フロントで明細が確定(チェックアウト完了)してしまうと、後から特典を適用することはできません。また、一度適用した特典は取り消しや払い戻しができないため、金額を確認してから慎重に操作してください。

IHG ワンリワーズ「飲食(F&B)特典」の徹底解説と賢い使い方

ロビーの売店(マーケット・パントリー)でも使える

ホテルのレストランやルームサービス、ミニバーだけでなく、ロビー階などにある軽食やドリンクを販売するマーケットやパントリーでの購入にも利用できます。これも部屋付けにできることが条件ですが、朝食をとる時間がない時の軽食購入などに非常に便利です。

ポイントを利用した無料宿泊時でも使える

ポイントを利用して予約した無料宿泊特典での滞在時でも、飲食特典は問題なく利用できます。滞在中に発生した飲食代金を部屋付けにするだけで適用可能です。

インターコンチネンタル アンバサダー特典と併用できる

インターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツに滞在する際、アンバサダー会員に付与される「アンバサダー飲食クレジット(最大 20 ドル相当)」と、このマイルストーンの飲食特典は併用が可能です。両方を活用することで、ホテルでの飲食費を大幅に節約できます。

利用時に注意すべき落とし穴

非常に便利な飲食特典ですが、適用対象外となるケースや会員規約に基づく細かな制約も存在します。滞在先で使えなかったという事態を防ぐため、以下の点に注意してください。

お釣りは出ないため少し多めに注文する

飲食特典は 1 枚につき 1 回限りの利用となり、請求額が特典の額面を下回った場合でもお釣りは出ません。差額は消滅してしまうため、額面を少し上回るように注文し、はみ出た金額のみを自己負担するのが最も賢明な使い方です。なお、チップも特典の適用対象に含まれます。

特典で支払った分のポイントは獲得できない

飲食特典を利用して相殺された金額分に対しては、 IHG ワンリワーズのポイントは付与されません。ポイントを獲得できるのは、特典適用後にご自身で実際に支払った差額分のみとなります。

本人のみ利用可能(譲渡不可)

飲食特典は会員本人のみが利用できるものであり、他人に譲渡することはできません。また、複数の客室に分割して適用することや、予約時の事前支払いに充てることもできません。

第三者が宿泊費を支払う場合は利用不可

団体旅行やパッケージツアー、会議での滞在など、宿泊費用全体を第三者がまとめて支払う(マスターアカウントでの精算)予約の場合、個人の飲食特典を適用することはできません。

対象外となるホテルブランド

ほとんどの IHG ブランドで利用可能ですが、以下のホテルでは飲食特典を利用できません。

  • イベロスター ビーチフロント リゾーツ
  • Royal Resorts by Holiday Inn Club Vacations
  • インターコンチネンタル提携リゾート(マカオ)
  • 一部のシックスセンシズ ホテルズ リゾーツ スパ
  • IHG 軍用ホテル

対象外となる支払い

ホテル内の飲食であっても、以下のケースは特典による割引きの対象外となります。

  • 自動販売機での購入
  • Uber Eats などの外部デリバリーサービスの利用
  • ホテル内にあっても「部屋付け」ができない第三者運営のレストラン
  • ミニバーの利用料金に対して発生する税金部分
  • ギフトショップでの購入

まとめ:計画的な利用でホテル滞在をより豊かに

IHG ワンリワーズ飲食特典は、ルールを正しく理解していれば非常に使い勝手の良い特典です。朝食の追加、優雅なランチ、夜のルームサービス、あるいは売店でのちょっとした買い物など、滞在の質を手軽に向上させることができます。

マイルストーン特典の選択期限は達成から 90 日以内です。今後の宿泊予定とホテルでの過ごし方を考慮し、ご自身のスタイルに最も合った特典を選択してください。