マリオット、ヒルトン、IHG、ハイアットの法人契約コード(コーポレートコード)利用ガイドと注意点

ホテルグループと大企業の間で結ばれる法人契約に基づく割引料金は、出張を頻繁に行う会社員にとって馴染みのある仕組みです。

これらの特別料金は「コーポレートコード(法人契約コード)」を入力することで適用され、一般の宿泊料金よりも安価に予約できる場合が多くあります。

この記事では、マリオット、ヒルトン、IHG、ハイアットの主要ホテルグループにおけるコーポレートコードの仕組み、公式サイトでの予約手順、および利用時の注意点について解説します。

コーポレートコードの仕組みとメリット

コーポレートコードとは、ホテルグループが提携する企業に割り当てている専用の識別コードです。このコードを利用することで、提携企業の従業員は事前に交渉された割引料金(コーポレートレート)で宿泊予約を行うことができます。

最大のメリットは宿泊費用の削減です。通常の一般料金(ベストフレキシブルレートなど)やオンライン旅行会社(OTA)の料金よりも安く設定されていることが一般的です。

また、キャンセル規定が柔軟に設定されているケースが多く、急な予定変更が発生しやすいビジネス利用に適した条件となっています。

割引料金でありながら、ホテルグループのロイヤルティプログラムにおけるポイントや宿泊実績を獲得できる点も大きな魅力です。

ただし、契約内容によっては「業務での利用(出張)」に限定されている場合と、「私用(レジャー)」での利用も認められている場合があります。予約前に各専用ページや社内規定の条件を確認することが重要です。

各ホテルグループのコード一覧と利用方法

ホテルグループごとに、予約サイトでの入力方法やコードの体系は異なります。以下に各グループの手順と、代表的な企業のコードを一覧表にまとめました。

マリオット(Marriott Bonvoy)

マリオットの公式サイト(marriott.com)で検索する際、「レートを 1 つ選択」のプルダウンメニューから「法人/プロモーションコード」を選択し、3 桁の英字コードを入力します。

マリオット、ヒルトン、IHG、ハイアットの法人契約コード(コーポレートコード)利用ガイドと注意点
企業名コード 
3MMMM
A.T. Kearney GlobalATK
AccentureACC
ADPADP
AlibabaA7A
American ExpressAMX
AppleAPL
Apple ComputersAPC
Applied MaterialsAPP
AT&TATT
Barclays GlobalBCL
Bayer GlobalMLM
BMS GlobalBMS
BP ChainwideBPA
Citibank GlobalCIT
Coca-ColaCOK
Comcast GlobalCO4
Cox GlobalCOX
CVS Health GlobalCVS
DellDEL
DeloitteDTC
Delta Air LinesDLA
DisneyDIS
E&YEYC
EMC CorporationEMC
FacebookFSF
FordFRD
GAP Inc.GAP
General DynamicsG2D
General ElectricGEE
General MotorsGMC
GoogleGGL
Government/MilitaryGOV
Harvard UniversityHVD
HPHPQ
HPE GlobalEDS
HSBCHSB
IBMIBM
IntelIBS
Johnson & JohnsonJOH
JPMorgan ChaseJPM
Li and FungLF5
Macy's GlobalFDS
MicrosoftMCO
NikeNKE
NissanNIS
OracleSUN
P&GPAG
PepsiPEP
PfizerPFZ
PhilipsPHI
PwCPCW
QualcommQUA
Renault NissanNIS
SAPSAP
ShellSHE
SiemensSIE
Sony GlobalSON
Southwest AirlinesSW8
SprintSPR
ThyssenKruppTSN
ToshibaTOS
ToyotaTOY
UBSUBS
United AirlinesUAL
University of CaliforniaUC0
VisaVSA
Wells FargoWEL

 ヒルトン(Hilton Honors)

ヒルトンは近年、従来のコード入力から、企業ごとの専用予約ページ(URL)を経由する方式へ移行しています。専用ページから検索を行うと、自動的に企業の割引料金が適用されます。予約手続きの過程で、会社のメールアドレスによる認証が求められる場合もあります。

A

B

C

D

E

F

G

H

I

J

K

L

M

N

O

P

Q

R

S

T

U

V

W

X

Y

IHG(IHG One Rewards)

IHG の公式サイト(ihg.com)で検索する際、予約検索画面にある「コーポレート ID」の入力欄に 9 桁の数字コードを入力します。ホテル側が該当企業の契約に参加している場合のみ、割引料金が表示されます。

マリオット、ヒルトン、IHG、ハイアットの法人契約コード(コーポレートコード)利用ガイドと注意点
企業名コード 
3M000101672
AT&T000150711
Bank of America000109568
Bayer000251321
Cisco954410926
Coca-Cola000128813
Conoco Phillips000262552
Dell954284898
EDS000136905
FedEx000109207
Ford000103772
Fujitsu100016221
General Electric000102806
Honda100371240
IBM000243132
Kraft Foods000105406
Lenovo100211707
Microsoft100857558
Motorola000128554
Oracle100183394
Philips953100013
Siemens000104256
Toyota954409548
UPS000108146
Walmart000293512

 ハイアット(World of Hyatt)

ハイアットの公式サイト(hyatt.com)で検索する際、「特別料金」の項目にある「コーポレートまたはグループコード」の欄に入力します。

マリオット、ヒルトン、IHG、ハイアットの法人契約コード(コーポレートコード)利用ガイドと注意点
企業名コード 
AAA15985
AAA17500
AARP17497
AccentureNC95864
All Nippon Airways2324
AmericanTours International53424
AON27450
Apple32993
Beckton Dickinson56111
BMW86458
BP International88762
Charles SchwabCR53968
Chanel11821
Converse16000
Costco66267
Credit Suisse12624
Cross Join LLC228357
Deloitte20725
Duty Free Shoppers N V12114
Freelancers UnionB200936
Fung & Li90010
General ElectricNC16700
General MotorsNC12964
Guangdong H-Bio Biotech Co., Ltd.57125
Hitachi88650
Honda34235
IBM Corporation13717
IBM Taiwan52718
LG27490
Louis Vuitton12114
Macquarie Group Limited27463
Mc Aviation27480
Mep Shanghai23256
Mercedes-Benz99800
Metal One23232
Microsoft61059
Mitsubishi Heavy Industries11657
Mitsui52727
Morgan Stanley23240
NEC16733
New World China Land86472
Nikon23233
Oracle Taiwan52730
Outback Stackhouse34228
Pepsi20937
Pfizer14192
Porsche35902
Samsung24560
Samsung Korea34251
Sanofi Aventis Animal N86438
SAP AmericaNC98733
Schneider Electric52735
Seyfarth Shaw Llp26878
Sojitz52728
Standard Chartered27505
Sumitomo Mitsui26328
Temasek Holdings18000
The Pertile Group224311
Toshiba16783
Toshiba Medical83330
University of Texas35902
Utah Beekeeper's Association205092
Verizon59012
Wpp Group II52721

チェックイン時の資格証明と厳格なペナルティ

コーポレートレートは対象企業の従業員に向けたクローズドな割引です。したがって、ホテルでのチェックイン時に所属を証明する書類の提示を求められるのが基本ルールです。

具体的には、社員証、会社名義の名刺、または企業のドメインを持つメールアドレスからの確認メールなどが該当します。近年はセキュリティの観点から、物理的な社員証の提示を厳格に求めるホテルが増えています。

対象企業の従業員であることを証明できない場合、ホテル側はコーポレートレートの適用を拒否し、当日の一般料金(ラックレート)に変更します。

さらに注意すべきは、各ホテルグループの会員規約に明記されたペナルティです。

例えば IHG の会員規約には、適切な写真付き身分証明書や確認書類を提示しない「無許可によるコーポレートレートの不正使用」に対して、会員アカウントの解除やポイント没収の措置をとる権利が明記されています。

コーポレートレート利用時のポイントと宿泊実績の条件

正規の法人契約料金(コーポレートレート)は、原則としてマリオット、ヒルトン、IHG の各プログラムにおいてポイントおよび宿泊実績(エリートナイトクレジット)の「獲得対象となる料金」として扱われます。

しかし、規約上、ポイントが獲得できるかどうかの重要な分岐点となるのが「支払い方法(精算方法)」です。

宿泊者本人がチェックアウト時にホテルへ直接個別に支払いを行う場合は、ポイントおよび宿泊実績が付与されます。

一方、会社宛てのマスターアカウントによる「一括請求」や、団体一括精算の取り決めがなされている場合は、客室料金に対するポイントや宿泊実績は付与されません(ヒルトンやマリオットの規約に明記されています)。この場合、個人で支払ったレストラン代などの付随料金のみがポイント対象となります。

また、オンライン旅行会社(OTA)やツアーオペレーターを経由して手配された場合は対象外料金と判定されるため、社内の出張手配システムを利用する際は予約の経路にも留意が必要です。

企業側への情報開示に関する注意点

最後に、出張規定とロイヤルティプログラムの関係について触れておきます。

マリオットのプログラム規約には「出張の際の会員のポイントまたはマイルの蓄積に関する情報は、会員が所属する会社への公開の対象となる」旨が記載されています。

企業によっては、出張で発生したポイントの個人取得を禁じているケースもあります。コーポレートコードを利用してポイントを獲得する際は、自社の出張ポリシーやコンプライアンス規定に違反していないか、事前に確認しておくことが大切です。

まとめ

ホテルグループのコーポレートコードは、企業の従業員にとって非常に有用な仕組みです。適切な利用は宿泊費の削減をもたらし、エリートステータスの獲得にも貢献します。

利用にあたっては、自社の正規のコードを把握し、チェックイン時に社員証をスムーズに提示できるように準備しておくことが確実な運用方法です。

自社の福利厚生や出張規定の範囲内で正しく活用し、効率的で快適なホテルステイを実現してください。