
Marriott Increases FNA Top-Off Limit to 25K
2026 年 3 月 12 日より、マリオットの無料宿泊特典(フリーナイトアワード)に対するポイント追加(トップオフ)の上限が、従来の 15,000 ポイントから 25,000 ポイントに引き上げられました。
ダイナミックプライシングの導入以降、必要ポイント数が変動しやすくなり、特典の額面ポイント数だけでは希望のホテルを予約できないケースが増えていました。今回の変更により、不足分を補えるポイント数のバッファが広がったため、以前はわずかに手が届かなかったホテルも予約の選択肢に入ってきます。
この記事では、今回の上限拡大によって特典の価値がどのように変化したのか、日本国内の提携カード等の状況を踏まえた獲得・活用方法と、利用時の重要なルールについて解説します。
日本の利用者を基準とした新しい利用範囲
25,000 ポイントの上限拡大により、お手持ちの無料宿泊特典で予約できるホテルの範囲が全体的に底上げされました。従来の 15,000 ポイント上限と比較して、さらに 10,000 ポイント分の余裕が生まれています。
日本国内の読者の皆様が主に利用している特典を基準とした、新しい最大利用範囲は以下の通りです。
- 40,000 ポイント特典:最大 65,000 ポイントのホテルに利用可能(年間 75 泊達成時の「年間チョイス特典」など)
- 50,000 ポイント特典:最大 75,000 ポイントのホテルに利用可能(Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・カードの継続特典など)
- 75,000 ポイント特典:最大 100,000 ポイントのホテルに利用可能(Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードの継続特典など)
※参考:海外発行のカード等で獲得できる 35,000 ポイント特典や 85,000 ポイント特典をお持ちの場合も、それぞれ最大 60,000 ポイント、 110,000 ポイントのホテルまで利用可能です。
無料宿泊特典の主な獲得方法
無料宿泊特典は、主に宿泊実績に基づくエリート会員の達成特典、または提携クレジットカードの継続特典として獲得できます。
エリート会員の「年間チョイス特典」(75 泊達成時):1 暦年内に 75 泊のエリートナイトクレジットを獲得した会員は、「 75 泊の年間チョイス特典」の選択肢の一つとして、 40,000 ポイント分の無料宿泊特典を選ぶことができます。今回の上限拡大により、最大 65,000 ポイントのホテルまで予約の選択肢が広がります。
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・カード:プログラム期間中(1 年間)にカードを合計 250 万円以上利用し、翌年度も継続することで、 50,000 ポイント分の無料宿泊特典が付与されます。今回の上限拡大により、最大 75,000 ポイントのホテルまで利用可能になります。
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード:プログラム期間中(1 年間)にカードを合計 400 万円以上利用し、翌年度も継続することで、 75,000 ポイント分の無料宿泊特典が付与されます。今回の上限拡大により、最大 100,000 ポイントのホテルまで利用可能になります。
アワード交換の手順
新しい上限を利用して予約する手順は、従来と大きく変わりません。ウェブサイトまたはモバイルアプリから以下の手順で手続きを行います。
- アカウントにログインし、「ポイント/アワードを使う」にチェックを入れてホテルを検索します。
- 客室タイプから「スタンダードルーム」を選択します。
- 予約の確認画面で「無料宿泊特典を交換」を選択し、適用する特典を選びます。
- 宿泊に必要なポイント数が特典の額面を上回っている場合、最大 25,000 ポイントまで手持ちのポイントを追加して差額を支払い、予約を完了します。
予約前に確認すべき重要なルール
ポイント追加の枠が広がった一方で、無料宿泊特典の利用に関してはマリオットのプログラム規約に基づく厳格なルールが存在します。予約前に以下の点を確認してください。
対象はスタンダードルームのみ:追加ポイントを利用できるのはスタンダードルームの予約のみです。ポイント追加機能を使って、オーシャンビューやスイートなどのプレミアムルームへアップグレードすることはできません。
複数枚の同時利用が可能:複数日にわたる連泊や、同日程で会員名義で複数の客室を予約する場合、手持ちの無料宿泊特典を複数枚同時に使用することが規約で認められています。
有効期限の厳守:無料宿泊特典の有効期限は延長できません。また、未使用の特典をアカウントに戻してポイントに変換したり、現金化したりすることは不可となっているため、期限内の利用が必須です。
「 4 泊分で 5 泊滞在」特典は対象外:ポイント交換による 5 連泊で 1 泊分が無料になる「 4 泊分で 5 泊滞在特典」は、無料宿泊特典を併用した予約には適用されません。
アワード枠の制限:ホテルに空室があっても、参加ホテル側が特定の日においてアワード交換向けに提供するスタンダードルームの客室数に制限を設けている場合があります。
対象外のブランド:ホーム&ヴィラ・バイ・マリオットボンヴォイやザ・リッツ・カールトン ヨットコレクションなど、一部のブランドでは無料宿泊特典の利用自体が対象外となっています。
追加できるのはポイントのみ:特典の額面を超える差額を、現金やクレジットカードで支払うことはできません。また、一部のホテルで発生するリゾート料金などの追加費用は特典に含まれないため、宿泊時にホテルで直接支払う必要があります。
価値を最大化するための実践的な戦略
ポイントの上限が広がったことで予約しやすくなりましたが、常に追加ポイントを使うのが最適とは限りません。ダイナミックプライシング下で特典を効率的に利用するための戦略を紹介します。
ポイント単価の評価:追加で最大 25,000 ポイントを消費する前に、そのホテルの現金価格を確認してください。一般的な目安として、 1 ポイントあたり 0.7 〜 0.9 米セントの価値を下回る場合は、現金での支払いを検討するのが合理的です。手持ちの特典とポイントは、より価値の高い滞在のために温存しておくことができます。
柔軟な日程調整:必要ポイント数は日によって細かく変動します。前後 1 日の日程をずらすだけで、必要ポイント数が数千ポイント下がり、追加ポイントを使わずとも特典の額面内に収まる場合があります。
必要ポイント数のインフレ監視:今回の上限拡大は実用的なアップデートですが、人気の高いホテルは特典の利用を制限するために、必要ポイント数を上限のわずかに上に設定するケースが予想されます。例えば、プレミアム・カードで獲得できる 75,000 ポイント特典の最大利用範囲である 100,000 ポイントを意図的に避け、 101,000 ポイントに設定されるといった状況です。直前の予約ではポイント数が高騰しやすいため、早めの検索と予約をお勧めします。
まとめ
今回の 25,000 ポイントへのトップオフ上限拡大は、手持ちの無料宿泊特典の使い勝手を向上させる有益な変更です。
他社のプログラムと比較すると、ヒルトンはスタンダードルームであればポイント上限なしで特典を利用でき、 IHG は無制限のポイント追加が可能です。一方でハイアットはポイントの追加自体ができません。マリオットの現在のポリシーは、競合他社の中間に位置するバランスの取れた内容と言えます。
年間チョイス特典や提携クレジットカードの更新で獲得した無料宿泊特典をお持ちの場合は、ご自身のアカウントで有効期限を確認し、今回の変更で広がった選択肢を次回の旅行計画に役立ててください。





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